UPSは短時間の停電でも防犯カメラシステムの録画を維持できますが、録画経路全体に電力を供給する必要があります。NVR、ストレージ、すべてのカメラ電源から確認し、映像伝送に必要なネットワーク機器を特定します。カメラ台数や最大のVA表示だけで選ぶと、レコーダーは動いていてもカメラ映像が届かない場合があります。
停電中に動作させる機器を決める
ローカル録画と遠隔アクセスを分けて考えます。対応NVRに直接接続されたPoEカメラでは、レコーダーとその電源アダプターだけをバックアップすればよい場合があります。別のPoEスイッチから給電するカメラでは、そのスイッチもバックアップが必要です。実際の映像経路がルーターに依存する場合はルーターも必要ですが、独立したローカル録画ネットワークにインターネットルーターが必須とは限りません。
遠隔監視が必要なら、必要なルーター、モデム、光回線終端装置も含め、停電中にサービスを試験します。現地の電源バックアップは、回線事業者の稼働継続を保証しません。停電中に画面を見る必要がなければモニターは必須負荷から除外します。必要なら実測した消費電力を加えます。
カメラを重複計上せずに負荷を計算する
予定する設定で録画しながら、適切な機器でAC入力を測定します。搭載ドライブ、全チャンネル、赤外線ライトや照明が作動する代表的な夜間条件を含めます。資料にある最大需要と起動時の動作も確認します。下表は計画用の例であり、QuarkView製品の定格ではありません。仮定値はすべて実際の機器の根拠に置き換えてください。
| 機器 | 仮定負荷 | 計上方法 |
|---|---|---|
| ストレージ搭載NVR | 25 W | レコーダーのみ。カメラは別のスイッチから給電 |
| 全カメラを接続したPoEスイッチ | 70 W | カメラ給電と損失を含む総AC入力 |
| 映像経路に必要なルーター | 10 W | 実際の構成で必要な場合のみ含める |
| 必須負荷の合計 | 105 W | 25 + 70 + 10。カメラ分を別途加算しない |
この仮定例ではNVRが25 W、カメラ接続済みスイッチ全体が70 W、必要なルーターが10 Wです。25 + 70 + 10 = 105 Wとなり、計画上25%の余裕を加えると105 × 1.25 = 131.25 Wです。この割合は説明用の設計判断であり、メーカー共通の要件や稼働時間予測ではありません。選ぶUPSの容量を実際のピーク負荷と取扱説明書に照らして確認します。
スイッチの70 Wの入力にカメラの電力が含まれているなら、カメラ分を再度加算しません。スイッチ本体の消費とカメラの必要電力しか分からない場合は、変換損失とケーブル損失を考慮してスイッチ全体の入力を推定し、測定で確認します。PoE内蔵NVRにも同じ考え方を適用します。総AC入力に全接続カメラが含まれている場合があります。
WとVAの両方を確認する
ワット(W)は有効電力、ボルトアンペア(VA)は皮相電力を表し、UPSには両方の上限があります。力率が分かる負荷ではVA = W ÷ 力率ですが、未知のアダプターの力率を推測してはいけません。必要な値を入手または測定し、どちらの上限も超えないことを確認します。1000 VA表示は1000 Wを供給できるという意味ではなく、どちらの数値もバッテリーが何分持つかを示しません。
電源電圧、プラグとコンセント形状、出力波形の適合性、バッテリー給電対象のコンセント群を確認します。UPSの一部のコンセントはサージ保護のみです。メーカーが予定する機器や配電方法を認めているか確認します。管理用USBポートがあっても、NVRの自動停止対応を示すものではありません。依存する前に該当レコーダーとの連携を確認してください。
正確な機種の曲線からバックアップ時間を選ぶ
短い停電を乗り切る、決めた期間録画する、安全に停止するなど、まず目標を決めます。正確なUPS機種とバッテリー構成について、予想負荷での時間を公式の稼働時間曲線や計算ツールで調べます。近い負荷の値しかない場合はメーカーに確認し、精密な補間値を約束するのではなく設置したシステムで検証します。バッテリーの経年、充電状態、使用条件で結果は変わります。
CCTV Camera Worldは1000 VA / 600 Wの製品について、バッテリーが最良の状態で約40分(100 W時)、17分(200 W時)のバックアップを見込むと掲載しています。これは該当製品の公開推定値であり、この例や他のUPSへの保証ではありません。容量と稼働時間を別々に確認する必要性を示しています。バッテリーのWhだけでも、放電、変換、停止動作を考慮せずに実際のバックアップ時間は決められません。
CCTV Camera WorldのUPS仕様と負荷別の稼働時間
停電をまたいで録画を検証する
現場責任者と管理された試験を調整し、説明書どおりに充電して設定と負荷を記録します。必要な保護接地を維持し、UPSメーカーが認める停電試験手順を使います。NVR、スイッチ、必要なすべてのカメラに給電が続くことを確認します。過負荷なしでバッテリー動作が表示されることも確認し、可能なら予定する夜間負荷で繰り返します。
復電後、停電開始と復旧の時刻をまたぐ映像を全チャンネルで再生します。映像の連続性、正しい時刻、ストレージ状態、録画スケジュールの再開を確認し、短いサンプルを書き出して予定するプレーヤーで開きます。必要なら遠隔監視を別途試験します。欠落、実際の試験時間、未解決事項を記録します。対応する停止と復旧手順を合意していない限り、意図的にバッテリーを使い切らないでください。
設置後も計画を維持する
保護対象コンセントにラベルを付け、機器一覧を記録し、UPSの説明書に従ってバッテリーの点検と交換担当を決めます。カメラ、ドライブ、ネットワーク機器を追加したら負荷計算と録画試験を再確認します。換気や設置条件をメーカーの許容範囲内に保ちます。UPSは電源計画の一部であり、外部機器、配線、電気保護も適切な設置が必要です。